Antibubble薄膜の膜厚を求める

[実験1] 気体捕集法

<原理>


[実験2] 上昇速度法

<原理>

Antibubbleがバルク溶液中を上昇するとき、Antibubbleに作用している力は3つである。
(1) 重力  (2)浮力  (3)バルク溶液の抵抗力

(1) ニュートンの運動方程式により
重力=内部液滴の質量×重力加速度+空気薄膜の質量×重力加速度


(2) アルキメデスの原理により
浮力=内部液滴が押しのけたバルク溶液の質量×重力加速度+空気薄膜が押しのけたバルク溶液の質量×重力加速度

(3) レヴィッヒの式により
バルク溶液の抵抗力=

上昇速度が一定のとき、力の釣り合いにより
浮力=重力+抵抗力
よって

ただし、ここでε<<rなので、Antibubbleと内部液滴の半径を等しいと見なした。
内部液滴とバルク溶液は同一溶液だから

∴ 
∴ 
よって

この式によって、Antibubble半径rと上昇速度vを測れば空気薄膜の厚さεが求まる。

ρ>>ρaを考慮すると、

となる。

<実験方法>

<結果>

文献データ
ρ=1.0g/cm3    η=8.3×10-4Pa・s    g=9.8m/s2