電子殻と軌道
 
三省堂の化学TBには次のように書いてあります。
「原子核のまわりの電子は、いくつかの層にわかれて運動している。この層を電子殻という。電子殻は、原子核に近いものから順に、K殻、L殻、M殻、・・・・とよばれる。それぞれの電子殻に入ることのできる電子の最大数は、K殻は2個、L殻は8個、M殻は18個、・・・・と決まっている。」
 
しかし、実際の電子殻はもう少し細かくわかれているのです。
 
K殻は1s軌道と呼ばれる軌道ひとつでできているのですが、
L殻は2s軌道1個と2p軌道3個から、
M殻は3s軌道1個と3p軌道3個と3d軌道5個から
M殻は4s軌道1個と4p軌道3個と4d軌道5個と4f軌道7個から
・・・・・・・
 
という具合です。
 
そして、各軌道には電子が最大限2個入れます。
 
例えば、
L殻は2s軌道に電子2個が入り、2p軌道に電子6個が入れます。
合計8個がL殻に入れることになります。
これは化学TBの教科書に書いてある数と一致します。
 
また、軌道に電子が入る順は
1s、2s、2p、3s、3p、4s、3d、、4p、・・・・
となっています。
これはエネルギーが低い順です。
 
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4606/atomicorbital.html
には図がでていますので、参照してください。
 
では、1sとか2sとか2pとかいう軌道はどういう形をしているのでしょうか。
 
K殻、L殻、M殻などは円で描かれていますが、
軌道はもっと立体的で複雑な形をしています。
 
つづく