ころころアイスクリーム

[ 準備 ]

牛乳100mL、卵半分、砂糖20g、氷、食塩(氷の1/3位)、
アルミ缶(口の広いもの)、ポリ容器(アルミ缶が入り蓋で密閉できるもの)、タオル、皿、スプーン(長いもの)、ガムテープ

[つくりかた]

1. 牛乳100mL、砂糖20g、卵半分をアルミ缶に入れ、ふたをしてよく振る。
2. アルミ缶をポリ容器に入れ、隙間に氷と食塩を十分入れ、しっかり蓋をする。
3. ポリ容器をタオルで包み、ガムテープで止めてテーブルの上で15分間転がす。
4. ポリ容器からアルミ缶を取り出す。
5. アルミ缶を振ってみて、音がしなければ出来上がり。
6. アルミ缶の蓋を開け、アイスクリームを皿に取り出す。

【考察】

 ( 1 )は牛乳と生クリームを原料とした栄養価の高い高カロリー食品である。
市販品は( 2 )の分散をよくするために、乳化剤として脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤(合成洗剤)を使用している。
また、気泡性を高め、氷が大きく成長することを抑える目的で安定剤としてアルギン酸やCMCなどの合成糊を使用している。

 この実験では、( 3 )中の( 4 )が乳化剤として働き、卵黄や牛乳の( 5 )が安定化剤として働いている。
そして材料を転がすことで、細かい氷の隙間に( 2 )が均一に分散し、さらに( 6 )をたっぷりと含ませることができる。
このためやわらかく、さっぱりとした味のアイスクリームに仕上がる。

 1013hPaの下で、水の凝固点は( 7 )℃である。
しかし水に不純物(例えば塩化ナトリウム)が溶けていると、凝固点は( 7 )℃よりも( 8 )くなる。
この現象を( 9 )という。寒冷地で路上に塩化カルシウムを撒いて凍結を防ぐのはこの現象を利用している。
このように、混合するともとの物質よりも低温となる混合物を( 10 )という。

 氷と塩化ナトリウムではマイナス( 11 )℃、ドライアイスとメタノールではマイナス( 12 )℃の低温を作れる。


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