†††ミョウバンの結晶†††
 
1 実 験 方 法 
 
1.1 ミョウバンの種結晶をつくる
@ 40℃の水500mlの中にミョウバンを過剰に入れる。その溶液を大きなビーカーに移して1日放置し、飽和溶液をつくる。
A @でつくった飽和溶液を、プラスチック製のバットに入れる。そして水を数滴加える(細かい結晶が一面に析出しないために)。
B 数日間放置する。
C 1mmぐらいの結晶ができたら数個選ぶ。それをシャーレに入れ室温の飽和溶液を入れて数日間放置する。
D 5mmぐらいに成長したところで取り出す。
 
1.2 ビーカー中でミョウバンの種結晶を育てる
@ 1.1で得られた結晶をビーカーに入れる。
A このビーカーに常温の飽和溶液を入れる。
B ほこりが入らないように画用紙などでふたをする。
C 放置することにより、水が蒸発していくので、23日に1度ABの作業を繰り返す。
 
1.3 糸にぶらさげてミョウバンの種結晶を育てる
@ 1.2で得られた結晶を糸にくくりつける。
A 大きいビーカーに飽和溶液を入れる。
B ビーカーの中にAでつるした種結晶を入れる。このとき結晶が、底から5cmぐらいになるよう調節する。
C 発泡スチロールの箱などにCのビーカーを入れて、数日間放置する。
 
2 結   果
 
1.1では、23日で白く小さい結晶が析出した。ほとんどが六角形に結晶するが、その中にごくまれに四角形も現れた。1.21.3で種結晶は大きく成長した。
 1.2の場合、立方体にはならず、六角形に成長する。中には四角形も生まれる。
1.2の場合一度に大量に結晶を育てることができた。成長もよく観察することができた。しかし、立方体的な結晶が得られなかった。
1. 3の場合部分的であったが、透明度の高い立方体の形の結晶が得られた。
 
糸に種結晶を結びつけるところが難しかった。糸の材質も検討する必要がある。
発砲スチロールの箱があまり大きくなかったので、中に入れるビーカーの大きさが十分ではなく、成長した結晶がビーカーの底面に接触してしまった。
 
 
実験方法1.1CDで得られた結晶